Gender Roles アメリカは男女平等なんて、誰が言った?

Gender と Sex

先日のえいごシャワーのレッスンで、話題に上った言葉です。

社会学を勉強された方、かじった方は、この違いがすぐにわかると思いますが、
日本語で使い分けて話すことはあまりないですよね。

その日は、日本とアメリカにおける
女性の社会進出度について、ディスカッションしました。

ざっくり「アメリカの方が進んでいる」というイメージをお持ちの方が多いと思います。

今日はちょっとそのお話をしてみますね。

1. Gender と Sexについて

まず本題に入る前に、二つの言葉の意味を確認しておきましょう。

「Sex」は、生物学的・身体的な性別
「gender(ジェンダー)」は社会学的・文化的な性別 を意味します。

この「ジェンダー」という概念が、日本語にはほぼなかったんですね。
なぜないのか…なんて考えてみると、また面白いですのですが、
ひとまず「ジェンダー」とは何か。

ウィキペディア(https://ja.wikipedia.org/wiki/ジェンダー)によると、

ジェンダーとは、ある社会において、生物学的男性ないし女性にとってふさわしいと考えられている役割・思考・行動・表象全般を指す。男性にとっては男らしさであり、女性にとっては女らしさである。

ここで、センシティブな方は、「男らしさ」「女らしさ」ってなんだ?
と、思いますよね。続いてこう書かれています。

男らしさや女らしさとは、本来、生物的な男性・女性が社会的にいかにあるべきか、という価値観の問題である。そのため、生物的性と社会的性は同一視すべきではないものの、相互に深い関わりを持つ。

「男らしさ」「女らしさ」とは、ある特定の人や集団における価値観、社会的な観念なので、
「女性の社会進出」をはばむ大きな原因ともなりうるのです。

2. 世界の男女平等度

ちょっと世の中を見渡すために、
世界経済フォーラムが発表した「男女格差ランキング2016」という調査結果を見てみましょう。経済・政治・教育・健康の4つの分野において、男女格差をどの程度埋めているかを調査したものです。

Rankings

総合ランキングでは、上位に北欧の国が並び、ヨーロッパの国々で比較的、男女平等が進んでいるように見えますね。

日本はなんと144カ国中、111位!もちろん先進国中、最低です。
「健康」や「教育」では悪くないのですが、「経済」の分野が118位、「政治」で103位でした。所得格差も広がっていると分析されています。

ルワンダやフィリピン、ニカラグアといった国は、なんだか意外ですね。

5位のルワンダは1990年代の内戦で深く傷ついた国を復興するにあたり、女性が大きく活躍したことが評価され、7位のフィリピンは家事を外注することによって、女性の社会進出が大変進んでいるとのことです。10位のニカラグアはかつて社会主義政権だったことが関係していると思われます。社会主義の国は、基本的に男女平等の傾向が強くなっているのです。

Global Gender Gap Index 2016, World Economic Forum
1位 アイスランド
2位 フィンランド
3位 ノルウェー
4位 スウェーデン
5位 ルワンダ
6位 アイルランド
7位 フィリピン
8位 スロベニア
9位 ニュージーランド
10位 ニカラグア

11位 スイス
12位 ブルンジ
13位 ドイツ
14位 ナミビア
15位 南アフリカ
16位 オランダ
17位 フランス
18位 ラトビア
19位 デンマーク
20位 イギリス

45位 アメリカ
55位 シンガポール
99位 中国
111位 日本

3. アメリカの女性社会進出度、本当に日本よりも進んでいるの?

なんとなく、アメリカでは女性の権利や社会進出度が、すごく進んでいるようなイメージがあります。

確かに、アメリカでは基本的人権として、人種、肌の色、宗教、性または出身国を理由にした雇用や解雇、報酬などの差別が禁止されているため、あえて女性を保護する法律はないほど、女性の社会進出は当たり前として捉えられているようです。

しかしながら、上のランキングを見ても、それほどでもない。
女性の権利獲得のための取り組みは、おそらく日本より20〜30年くらい先んじて進んできたと考えられますが、いまも女性の所得は、男性の65〜70%ほどに抑えられているというデータもあります。

昨年の大統領選で敗れたヒラリー・クリントン氏は「女性であるがゆえに」、男性以上に厳しいチェックを受けたように見えます。
「ガラスの天井=glass ceiling」という言葉は、現存するのです。

当選したトランプ大統領の、頻繁な女性蔑視発言が批判されながらもまかり通っているのは、その通りだと思う人々がまだまだ多いのではないかと感じますよね。

4. いま日本で話題の「女性の活躍」について役立つ英語表現

日本の現状を話す際に、役立ちそうな主な単語を、いくつか覚えておきましょう。

○男女平等
=gender equality
男女差別
=gender discrimination

○男女雇用機会均等法
=Law for Equal Employment Opportunity of Men and Women

○女性の社会進出
=women’s participation in society または
women’s social advancement

○一億総活躍社会=Promoting Dynamic Engagement of All Citizens
日本語に直訳すれば「全ての国民の精力的な参画の促進」だそうです。

何語でも、わかりにくいですね^^)

おそらく、この言葉を知っていて、それだけを口にしても、理解してもらえないんじゃないかと。
このキャンペーンの背景や取り組み、期待される効果なども、かなり興味深いテーマになりそうです!

5.まとめ

いかがでしたか?
なかなか深い話を、サラッとしてしまいました。

社会における女性の地位は国によって違います。
「男女平等」こそが正義なのか?という概念も、おそらく違うはずです。

一歩海外に出ると、国によって違うからこそ、
「日本ではどうなの?」「あなたはどう思うの?」
と、質問をされることがよくあります。

英語で答えられますか?

英会話を学んでいると、普段の日常会話ではあまり触れないような話題も、
意識する、考える、違いについて話し合う機会がチョイチョイあります。

なかなか、程よい刺激があります。
老化防止に役立ちます(笑)

そんなレッスンを楽しくできるのが、えいごシャワーのクラスルームです。

ぜひ、見学に来てくださいね!

6. おまけ

最後に、有名なスピーチをご紹介します。

映画「ハリーポッター」シリーズや、「美女と野獣」でお馴染みの女優
エマ・ワトソンが、国連で男女平等について訴えたスピーチです。
とっても聞き取りやすい英語なので、ぜひ聞いてみてください。

Emma Watson at the HeForShe Campaign 2014
https://www.youtube.com/watch?v=gkjW9PZBRfk

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